. 保護猫の社会化期、人と生活するために

猫には、人と生活するために、大事な社会化期、と言うのが有ります


猫の人慣れする時期
  1. 動物には「社会化期」と言う時期があるそうです。

  2. 以下は聞いた事と、実際に私が経験した事をまとめたものです。
    概ね、こう言う物だと思っています。
  3. 猫は生まれてから、社会について学び学習すると言われています。
  4. 自然に身につくと言うよりも、人間の力も必要になってくるようです。
    もともと猫は単独で生きる動物ですが、社会性により、社交的な動物になるとも言われています。
    猫の社会化期は、生後2週から9週頃で、環境次第では、それ以降も続く事があるそうです。
    この時期に、周りの世界を認識しだします、又、警戒心も薄く、好奇心に溢れている時期です。
  5. この時期が、人間との環境や、一緒に生活する事に慣れさせたりするのに、適している時期になるのです。 社会化期を経験しなかった猫は、警戒心が強かったり、臆病な性格になったりする可能性が高く、攻撃的な性格になる事もあるそうです。
  6. 多分、野生と言う、厳しい環境の中で、自分の身を守るために必要な事を、自然と身につけるからでしょう。
  7. 知らないものに、警戒心を抱くのも当然ですね。
  8. 当然、社会化期に学んだからと言って、全ての猫が、性格や性質が変わるとは限りません。
  9. 猫それぞれ個性があると言うことなのです。
  10. 気を付けることは、ストレスをかけない事、猫のペースにあわせ、少しずつゆっくりと慣れさせていく事です。

  11. 1 歳を過ぎて、大人になった猫でも、人馴れしないか、と言うと決してそうではありません。
  12. 根気よく接していけば、不可能ではありません。
  13. 警戒心が強く、臆病な猫ほど、人馴れしたあとは、甘えん坊になる事も多いのです。

  14. また、 2 頭目の猫を迎えた場合に、心を開いたケースや、数年後にやっと甘えるようになったと言う話もあります。

  15. 私の場合は2年後に、威嚇していた猫が、自分から膝に乗るようになりました。
  16. いつかは馴れることを信じて、まずは優しく見守って下さい。
  17. 決して叱ってはいけません、それまでの努力が水の泡になります。
  18. 人差し指を咬まれました。

    1. 海部郡美波町の南阿波サンラインの駐車場に居た8ケ月位の猫を保護し、2か月半、部屋飼いしていたのですが、音を立てないため、何処に居るのか分からないので、鈴をつけた首輪をしようとしたのですが、まだ早かったようでした、 物すごく暴れ、指をかまれました。
    2. 人差し指の爪を通り抜けてしまいました、1週間で爪は外れて取れてしまいました、10日間、抗生剤を飲み、1か月、通院しました。
    3. 完治までは、1年かかるそうです。
    4. 勿論、一切、叱ったりはしません、元も子もなくなります。
    5. 少し、急ぎすぎたようでした。
      詳しくは、本サイト内の私の家族の「飼猫」の 保護した猫、キジトラ をご覧ください。

  19. 「ケージ飼いはかわいそう」と思われる方もおられるでしょう。
  20. 私もそのように思っていました。
    ですが、猫は本来狭い場所の方が安心する動物だ、とも言われています。机の下や物陰に隠れてしまいます。
  21. 譲渡当日は、初めての環境、しかも、知らない人に囲まれて、不安で一杯のはずです。
  22. 人慣れしている猫でも、初めての場所に、連れて来られたら本能的に隅っこへ行きます、そして出て来ません。
    少しづつ環境に慣らし、リビングなど人が居る事が多い部屋にケージを移し、人がいる環境に慣れさせましょう。
  23. ケージ飼いを始めたばかりの接し方。
  24. 初めのうちはあまり干渉しないことが大事です、少し慣れたら、手を伸ばして触ることも出来ます。
    続けているうちに「触られても、怖いことが起きない」と覚えていくので、徐々に距離を縮めていきます。

  25. 臆病な猫は、ケージを布で覆うと、落ち着きます。
  26. ケージの一面を開け、徐々に見える範囲を広くしていくのも良い方法です。
    ケージ飼いで猫を馴らすことが出来たら、部屋に出しても良い時期です。
    積極的に甘えてこなくても、人を怖がらなくなったらケージから出してみましょう。
    準備が出来たらケージの扉を開け、猫が自ら出てくるのを待ちましょう。
    なかなか警戒心が解けず、手を伸ばすと恐怖のあまり、引っ掻いたり噛みついたり、してくる猫は、そもそも触ることが難しいものです。
  27. その様な時は次を試して下さい。
  28. 孫の手をそっと差し出してにおいを嗅がせ、頬や顎の下をかいてやると、気持ちよさそうにする猫も多いです。
    孫の手の先にチュール等を乗せて舐めさせ、なめ取った後に孫の手で触ることを繰り返すと、 「触られる=良いことが起きる」というイメージを持つようになります。
    まだ距離がある猫にはおやつと遊びで「いい思い」をさせて距離を縮めます。
    すぐに効果が出る物では有りませんが、気長に続けてみることです。
    猫じゃらしを使ってケージの外に誘導し、遊ばすことも良い方法です、警戒心が緩んでいきます。
  29. 主食のフードとは異なる、おやつでケージの外へ誘導してみましょう。
  30. おやつを手から与え、食べているときに、背中など撫でてみるのも良いでしょう。
    猫は狭くて、暗い空間が落ち着きます、体をタオルなどで包み、優しく抱っこしてみましょう。
    その時に無理に撫でようとせず、猫の呼吸に合わせるようにします。
    また、嫌がるようであれば、すぐにケージへ戻します。
  31. 人馴れしていない猫は、他の動物には心を開きやすい子もいます。
  32. 先住動物と仲良くなった結果、人への警戒心が無くなり、甘えてくるようになったと言う事例も多いようです。

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