母川の大ウナギについて。

母川の大ウナギ

  1. 母川に何時からウナギが、住むようになったかは、はっきり分かっていません。
  2. 弘法大師が登場する昔話が、最も古い記録になります。
  3. 文献に記録されたものでは、江戸時代に発行された阿波名勝図絵(1810年)が最初になります。そこには体の大きさや生息場所のセリ割岩の事が書かれているそうです。
  4. その後、大正時代に特別天然記念物に指定されました。最も多く発見された年には、数十匹にもなるそうです。

海陽町の母川の孝子(こうし)伝説。

  1. 昔この地に大変孝行な子が住んでいました・
  2. ある年、日照りが続いて.稲田がからからに乾き、飲水にも困るようになったが、この子は山の岩陰に池を掘り、水を汲み母親に飲ませるなど、孝養を尽くしていました。
  3. ちょうど、そこを通りかかった弘法大師がこれをを見て、その孝心を誉め、「ここの清水は何時までも枯れることは無いであろう」と言って祈られた。
  4. それからこの川を「母川」と呼ぶようになった。その水はどんな日照りにも枯れることは無く、何時までも清らかに澄んでいたと言う事です。

大ウナギと、せり割り岩の伝説、国の天然記念物。


母川のせり割り岩

  1. 昔、母川に住んでいた親ウナギが、大岩の割れ目に隠れているうちに、体がだんだん大きくなり、外に出られなくなってしまった。
  2. そこで、子ウナギ達がせっせとと餌を運んで、親ウナギを養っていたが、その体はますます大きくなり、その大岩を真っ二つにセリ割ってしまった。
  3. それで、その後、この大岩を「せり割り岩」とも「裂け岩」とも言うようになり、大ウナギの生息地になったそうです。

  4. 母川の大ウナギは、大正12年3月7日に国の天然記念物に指定されました。
  5. 大ウナギ、ゴマウナギ、あかウナギ、カニくいウナギ等、と呼ばれています、原産地はアフリカだそうです。

弘法大師には、各地に蛇封じの伝説が有り、母川にも有ります。

  1. 昔々、ある時、弘法大師が通りかかると、娘がひしゃくで川の水をかい出していました。
  2. 弘法大師が尋ねると、娘は、母が母川の大鰻にさらわれたので、仇を討ってやろうとしている、と答えました。
  3. そこで、弘法大師が、鰻を岩の中に封じ込めましたが、鰻は成長するので、とうとう岩に裂け目を作ってしまった、と言うお話です。
  4. これが、せり割り岩と言われています。(浅川、川東伝説世間話集)

■海陽町大里の海老ヶ池にも大蛇伝説が有ります。


大里海岸.大蛇伝説の海老ヶ池
大島、出羽島も見えます。

  1. 昔、土佐の国のある庄屋夫婦が、子どもを授かりたいと、四国参拝に旅立ち、阿波一番の湖といわれる海老ヶ池の畔にたどり着きました。
  2. ここで嫁さんが腹痛を起こし、土佐に戻った後、女児を産み落とし、玉枝と名付けました。
  3. しかし、実は玉枝が大蛇であることがわかり、玉枝は育ててくれた礼を言った後、空へ舞い上がって消えてしまいました。
  4. その後、玉枝は海老ヶ池に戻りました。
  5. その内に海老ヶ池のほとりに、美しい娘の姿が見られるようになりましたが、娘は大蛇となって池の底に消えてしまいました。
  6. 以来、大蛇の化身は、毎年大晦日に、着物を干しに、池のほとりまで上がって来るといわれ、その際、いつも大アラシになるので、村人は、ほこらを建てて祀ったと言われています。

母川は、海部川の支流で水がきれいな為ゲンジボタルが生息しています。


  • 母川ほたる祭り会場
    高瀬舟が出ます
    1. 私の嫁さんは海部町出身です。
    2. 嫁さんが子供の時に、母川で大ウナギが泳いでいるところを見たことが有ったそうです。

    3. 平成時代に、母川の近くで大ウナギが捕獲され、飼育されていました。
    4.   残念ながら、その後死んでしまったそうです。
    5. 現在も生息しているかどうかは分かりません。


出羽島の大ウナギ
ビデオ

出羽島にも大ウナギがいます。

  1. 私は 「出羽島アート」 と言うイベントをしていた時に、1度見たことが有りました。
  2. その時、カメラを出すのに手間取り、見る間に穴の中に入ってしまったので、1部しか撮影できませんでした。
  3. 大ウナギには近くの人が、エサをやっているそうです。
  4. 出羽島では大ウナギではなく、「カニクイ」 と呼ばれています。

海陽町小那佐の那佐湾


  • 海陽町小那佐
    海陽港.

  • 那佐湾の様子
    1. ずっと前に小那佐と母川は、つながっていると言う話を聞いた事が有ります。
    2. 勿論本当かどうかは分かりませんが、山1つ隔てただけですから、本当だとしたら面白いなと思いました。

牟岐の出羽島にも大ウナギが居ます、海陽町大里の大里海岸から出羽島と大島が良く見えます。

  1. 大里海岸線は長く綺麗ですが、海は急深になっているので水泳は禁止されていますが、良いつり場になっています、大島、出羽島がよく見えます。
  2. 大里海岸からは、牟岐の離島、出羽島と磯釣りの名所の大島がが良く見えます。出羽島は牟岐から連絡船で約15分ですが、大島は無人島です

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